コーチングにおける「質問」について

『コーチングの基本「傾聴」について』という記事で、コーチは80%以上をクライアントから話を聴くことに費やすと書きました。
あなたはコーチはただクライアントの話を聴くだけなのと思うかもしれませんが、そうではありません。
コーチングにおいてコーチはクライアントの話を聴き、クライアントの話した内容に応じた様々な質問を投げかけていきます。
コーチの行う2種類の質問
コーチはなぜクライアントに対して質問を行うと思いますか?クライアントの話を聴いてわからないことがあるからでしょうか?あるいは情報が不足しているからでしょうか?
どちらも違います。コーチがクライアントに質問を投げかけるのはクライアント自身に目標や目的の実現に達する方法を考えてもらうためです。
ではコーチはどのような質問を投げかけるのでしょうか?
(もちろん、コーチ自身が確認の意味で質問することもあります。)
クライアントの考えを拡散させるオープンクエスチョン
あなたはオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンという言葉を聞いたことがありますか?
オープンクエスチョンは質問に対して複数の答えが考えられる質問です。一方、クローズドクエスチョンは答えがyesもしくはnoに限定される質問のことを言います。
例えば、「朝ごはんを食べましたか?」という質問した場合、食べたか食べないかを答えるだけなので”はい”か”いいえ”になります。つまりクローズドクエスチョンです。
では「朝ごはんは何を食べましたか?」と質問するとどうなるでしょうか?何に相当する部分はいろいろ考えられます。ごはんと味噌汁と答えるかもしれないし、パンと卵という答えかもしれません。サラダだけとか、コーヒーだけって答えることもあるでしょう。
コーチはクライアントに対してオープンクエスチョンをすることが多いです。ほとんど言っても良いかもしれません。
クライアントの課題や悩みを解決する方法はクライアント自身が知っている。
コーチングでオープンクエスチョンを行う理由は、課題や悩みを解決する方法はクライアント自身の知識や過去の経験の中にあるというスタンスを取っているためです。
あなたにもこれまでの人生において同じような問題に直面し、過去の経験から対処したことはありますよね。
ただ人は同じように経験したことも忘れてしまっていることがあります。コーチは質問によってクライアントの中にある解決のための方法をクライアント自身に導く手助けを行います。
決断を促すクローズクエスチョン
コーチはオープンクエスチョンで引き出した解決策の中から、実行できることをクライアント自身に選択してもらいます。
ただ、せっかく解決策がわかっても、行動しなければ意味がありません。コーチがクライアントの代わりに行動することもできませんよね。
そこで用いられるのがクローズドクエスチョンです。最終的に行動するかしないのかを質問します。当然、”はい”という流れにはなりますが、ここでは言わせることが目的ではなくクライアントに行動をコミットしてもらうのが目的です。
クライアントは自分で決めたことですから、行動せざるを得ませんよね。
まとめ
コーチは「傾聴」と「質問」でクライアントに行動を促すというお話をしました。
コーチのする質問にはオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンがあり、オープンクエスチョンで、行動の選択を考えてもらい、クローズドクエスチョンで決断を促します。
参考にしていただけると何よりです。