スパイラルアップコーチング

あきらめない気持ちを応援する自己開発コーチング

厳しく伝えるには、感情のコントロールが必要

人に何かを伝えるとき、
「やさしく言うべきか」「厳しく言うべきか」で迷うことってありますよね。

特に相手のことを思えば思うほど、
「どうしてこんなことをするんだ」と感情が動いてしまう。
でも、その勢いのまま言葉をぶつけてしまうと、
相手は“怒られた”としか感じ取れず、こちらの意図は伝わりません。

本当に伝えたいのは「怒り」ではなく「意図」。
そして、その意図を正しく届けるためには、
感情のコントロールが欠かせません。


感情のコントロールとは「抑えること」ではない

感情をコントロールするというと、
「怒っちゃダメ」「冷静でいなきゃ」と思う人も多いですが、
実は、感情を無理に抑えることが目的ではありません。

感情は、人間として自然な反応です。
怒りや苛立ちは、「自分が大切にしている価値観に触れたとき」に生まれるもの。
つまり、そこには必ず背景となる想いがあるのです。

たとえば、
「どうして期限を守らないんだ!」という怒りの裏には、
「ちゃんと責任を持ってほしい」「信頼できる関係を築きたい」という願いが隠れています。

大切なのは、その“裏にある想い”を自分で理解すること。
それができると、感情に飲み込まれずに、
落ち着いた言葉で相手に伝えられるようになります。


「これはやってはダメだよ」と言える勇気

最近は、柔らかい言葉づかいやポジティブな表現が好まれる時代です。
でも、だからといって、すべてをやさしく包む必要はありません。

ときには、**「これはやってはダメだよ」**とハッキリ言うことも大切です。
それは否定ではなく、線を引くこと
曖昧な言葉で濁すより、はっきりと伝えたほうが相手のためになることもあります。

問題は、言葉の内容よりも「伝え方」です。

「ダメだろ!」と怒鳴れば相手を萎縮させてしまう。
でも、落ち着いた声で「これはやってはダメだよ」と言えば、
それは誠実なアドバイスになります。

厳しさと優しさの違いは、感情の温度にあるんです。
同じ言葉でも、感情的に言うか、冷静に伝えるかで受け取り方がまるで違う。
だからこそ、感情を整える力が問われます。


感情を整える3つのステップ

では、どうすれば冷静に伝えられるのか。
コーチング的な観点から言えば、次の3ステップが効果的です。

  1. 感情を認める
     「自分はいま怒っている」「イライラしている」と気づくだけでOK。
     否定せず、まずは受け止めることが第一歩です。
  2. 感情の理由を探す
     「なぜ怒っているのか?」を考えると、
     その奥にある“本当の思い”が見えてきます。
     たとえば、「もっと成長してほしい」「責任感を持ってほしい」など。
  3. 意図を整理して伝える
     感情ではなく意図を軸にして伝えると、
     相手にとって「批判」ではなく「メッセージ」として届きます。

この3つを意識するだけで、
厳しい言葉も“愛のあるアドバイス”に変わります。


厳しさは誠実さの表現

厳しく伝えるということは、相手を否定することではありません。
むしろ、「あなたに期待している」「本気で向き合いたい」というサインです。

ただ、その厳しさを相手に理解してもらうためには、
感情をそのまま出すのではなく、整えてから言葉にすることが必要です。

感情に任せて言えば“怒り”に聞こえ、
意図を持って伝えれば“誠実さ”に変わる。

人は、どんなに厳しい言葉でも、
「この人は自分のことを思って言ってくれている」と感じれば、
素直に受け取るものです。

つまり、厳しさは愛情のもうひとつの形なんです。


おわりに:落ち着いた厳しさが人を育てる

やさしく包むことも大事。
でも、相手を本気で成長させたいときには、
「やってはダメ」と言う勇気も必要です。

そして、その勇気を支えるのが感情のコントロール
怒りを抑えるのではなく、怒りを“意図”に変える。
その積み重ねが、信頼を育て、相手の心に届く言葉をつくります。

厳しさとは、実はとても繊細な愛情表現です。
冷静に、丁寧に、思いを込めて伝える。
それが、これからの時代に求められる「本物の厳しさ」なのかもしれません。

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