コーチになったら、まず「対話」を増やそう

コーチングを学び始めた人の多くが、最初に感じるのが
「質問がうまく出てこない」「会話が続かない」という壁です。
本を読んで勉強しても、講座でスキルを学んでも、
いざ人を目の前にすると、頭が真っ白になる。
そんな経験をした人も多いのではないでしょうか。
実はこれ、スキルが足りないからではありません。
単純に「対話の引き出し」が少ないだけなんです。
学んだだけでは使えない、コーチングスキル
コーチングの世界では、「傾聴」「質問」「承認」など
基本スキルを体系的に学びます。
でもそれらは、あくまで“型”でしかありません。
相手がどんな人なのか、どんな話し方をするのか、
どんな感情で話しているのか──
そうした“生きた情報”に合わせて対応できるようになるには、
やっぱり実際の対話経験が必要なんです。
つまり、頭で理解したスキルを“体で使えるレベル”にするには、
とにかく話す・聴く・感じるの繰り返しが欠かせません。
対話は「引き出し」を増やす練習
たくさんの人と対話していると、少しずつパターンが見えてきます。
たとえば──
- 感情を表に出す人
- 言葉を選びながら話す人
- 一見冷静だけど、実は迷っている人
同じ質問でも、相手によって反応がまったく違います。
この違いを経験で体感していくことで、
自分の中に“対話の引き出し”が増えていきます。
そして不思議なことに、
「この人にはこの聞き方が合いそうだな」と
自然に感じ取れるようになるんです。
これがまさに、実践の中で育つコーチング感覚です。
対話の数が「安心感」をつくる
コーチングをしていて一番大事なのは、
相手に安心して話してもらうこと。
そのためには、まずコーチ自身が“安心して話を聴ける状態”である必要があります。
でもこの安心感は、知識や資格では身につきません。
場数を踏んで、いろんな人と話してきた経験があってこそ、
相手の沈黙にも焦らず、感情の揺れにも穏やかに寄り添えるようになります。
「慣れ」は力です。
だからこそ、コーチになったら“経験を積むための対話”を
意識的に増やしていくことが大切なんです。
今日からできる「対話を増やす」4つの方法
- 日常会話を“練習の場”にする
家族や友人との何気ない会話でも、「相手の意図を聴く」ことを意識してみましょう。
コーチングの基本は、特別な場だけではなく、日常にあります。 - 無料セッションを積極的に申し出る
お試しでも構いません。実際に人と1対1で話す体験は、どんな講座よりも学びになります。 - 学習仲間と練習セッションを行う
同じ目標を持つ仲間との練習は、お互いに安心して挑戦できます。
振り返りを共有するだけでも、気づきが深まります。 - 振り返りノートをつける
「うまくいったこと」「詰まったこと」を書き出すことで、
自分の課題と成長が見えるようになります。
おわりに:対話があなたをコーチに育てる
コーチングの学びは、知識の積み重ねではありません。
一つひとつの“対話”の積み重ねが、あなたを本物のコーチへと育ててくれます。
話すこと、聴くこと、感じること──
その繰り返しの中で、自然と自信が生まれてきます。
まずは目の前の人との対話を、大切にしていきましょう。
それが、コーチとしての第一歩です。