コーチは大人の家庭教師のようなもの

コーチとして活動し始めてから、数年が経ちました。
社員研修があるような会社であれば、コーチングについてある程度知られているとは思いますが、一般的にはまだまだ認知されていないのかなと思います。
日本ではスポーツに関するコーチの方が一般的ですし、「コーチングをしています」というと「何を教えているんですか?」というやりとりに陥ることがあります。
同じコーチという名称ですし本質的には同じなのですが、スポーツのコーチが指導することが多いのでどうしても教える人という捉え方をされてしまいます。
あなたはどのように感じますか?
コーチは自分からは教えない
基本的にコーチは自分の知識に基づいて物事を教えることはしません。教えるというのはティーチングであり、代表的な職業は学校の先生です。また同じような職業でコンサルタントがありますが、こちらも自身の知識を活かして改善方法を教えています。
コーチは気づきを与える
ではコーチは何をするのかといえば、クライアントの行動を傍らで見て、クライアントにフィードバックします。
誰でもそうですが、人は他人のことはよく見えますが、自身のことはよく見えません。
例えば、あなたが野球でバットを振る練習を想像してみてください。
バットスイングにはバットが出てくる角度によってダウンスイング(打ち下ろし)、レベルスイング(水平打ち)、アッパースイング(打ち上げ)などになります。
本人は一生懸命にレベルスイングの練習をしているつもりですが、実はダウンスイングになっているというのはよくあることです。野球初心者や練習不足の人にはよくある話です。
そこでコーチの登場です。コーチは「今のあなたはバットを振り下ろしているよ」と伝えるわけです。すると、あなたは自分の練習が意図したものになっていないことに気付きを得ることになります。
あなたは練習方法を見直す機会を得て、どうしたら水平にバットが出せるのかを考え直し、練習方法を見直すことになるか、あるいはレベルスイングが向いていないことが分かればダウンスイングを磨くという選択肢が生まれます。
もちろん、その後改善方法がわからない場合にはコーチも自分の知識を伝えるということもありますが、あくまでも気づいた後での話です。
コーチは家庭教師のようなもの
コーチのことを説明するのに、よく「伴走者である」という表現をされることがあります。
でも私は家庭教師のようなものだと思っています。
あなたも子供の頃に親御さんも含めて家で勉強を見てもらった経験があるかと思います。
なぜ学校で学んでいるにも関わらず、家でも先生をつけて勉強させられたのでしょうか?
それは自分の力だけじゃ行き詰まるからですよね。大人でも壁にぶつかればやる気を無くします。子供ならなおさら。家庭で勉強をみるのはやる気を損なわせないようにする目的もありますよね。
大人ならどうでしょう。「大人なら自分で解決するものなんじゃないの?わざわざコーチまでつける必要なんてあるの?」ってあなたは思うかもしれません。
あなたに質問します。あなたに仕事や将来の目標、あるいは家庭のことに関する悩みなどに関して相談する相手はいますか?
「相談に乗ってくれる上司や配偶者はいますよ」という方ももちろんいるかと思います。でもその悩みが解決するまでサポートしてくれる人がいることはあまりないでしょう。せいぜい励ますか、慰めておしまいですよね。
コーチは家庭教師と同様、目的を達成に導くのが使命です。もちろんクライアントが努力することが前提ですが、家庭教師と同様に最後までコーチングする責任があります。
悩みは打ち明けて構わない
大人の悩みは子供と違って複雑です。仕事がうまくいかないということひとつ取っても、人間関係がうまくいかないからダメな場合もあれば、仕事以外の関心、例えば借金等によるお金の問題で仕事に集中できないなんてこともあります。
コーチには守秘義務がありますのでそういった悩みを打ち明けるのは全く構いません。直接的に解決することはできません(例えばお金であれば借金を返すなど)が、良い方向に進める手助けはできます。何より悩みや不安を抱えたまま目標に取り組もうとするのは遠回りになりかねませんからね。
まとめ
コーチの役割について今回は書いてみました。
大人でも目標達成をサポートしてくれる人がそばにいてくれるとくじけずに頑張れますよね。コーチとは大人の家庭教師のような存在です。興味があればコーチングを受けてみるのも良いでしょう。
お役に立てたでしょうか?